消えるのは──愛か、世界か。

消滅世界

2025/11/28(金)公開


今、最も読むべき日本人作家のひとりである村田沙耶香が、2015年に上梓した長編小説『消滅世界』。本作は、村田作品初のメディア化となる。『消滅世界』映画化を熱望し自らメガホンを取ったのは、映像ディレクターの川村誠。キャストには、実力派の俳優たちが揃った。世間の常識と自分の中の欲情に挟まれ、向き合い続ける主人公の雨音には、蒔田彩珠。家庭に性愛を持ち込むことに嫌悪感を抱く夫の朔には、柳俊太郎。ふたりを囲む重要なキーパーソンとして、恒松祐里、結木滉星、山中崇、眞島秀和、霧島れいからが脇を固める。

ストーリー

母から「あなたはお父さんとお母さんが愛し合って生まれた子」と言われながら育った雨音。しかし人工授精の技術が発達し、夫婦が性行為をすることはタブーとされている今、雨音は交尾をして自分を産んだ母に嫌悪感を抱いている。人が恋や性の対象として見るべきなのは、家の外の恋人や二次元キャラクターだと言われているし、雨音の初恋もテレビアニメの主人公の少年・ラピスだ。雨音がラピスに恋をしていると実感するとき、自分は母とは違うのだ、周囲と同じく正常だとわかって喜びを感じた。雨音は、同じようにラピスに恋をしている同級生の水内といろんな話をした。ラピスを思いながら、雨音と水内は初めてお互いの身体をつなげた。大人になり結婚をした雨音だったが、夫に襲われそうになり離婚をする。夫から性欲を向けられショックを受ける雨音だったが、病院で医師になった水内と再会。男性の妊娠を研究している水内の話を聞くうちに落ち着きを取り戻していった雨音は、高校からの親友である樹里の勧めで、出会い系アプリに登録をする。そこで出会った朔は、雨音が元夫に受けた仕打ちを知って涙を流してくれた。かつて雨音や樹里たちが暮らしていた千葉は今、実験都市となっている。選ばれた住民たちが一斉に人工授精を行い、生まれた子どもは住民全員の子として愛されながら育つその都市は、”エデン”と呼ばれている。家の外に恋人を作ったもののうまく恋愛ができなかった雨音と朔の夫妻は、エデンへの移住を決める。水内の協力を得て、エデンには明かさないままふたりの子どもを授かろうとする雨音と朔。二人にとっての楽園(エデン)はユートピアか、それともディストピアか…

キャスト

蒔田彩珠、柳俊太郎 、恒松祐里、結木滉星、富田健太郎、清水尚弥、松浦りょう、岩田奏、落井実結子、山中崇、眞島秀和、霧島れいか

作品データ

監督:川村誠

製作年:2025年

製作国:日本

配給:NAKACHIKA PICTURES

上演時間:115分

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