ブランドとは何か

コンビニの雑誌コーナー。外から見えるように水着姿の女性の写真が前面に押し出された本が陳列されている。それに気がついたあなたは、コンビニを利用することを諦めるだろうか。

それはない。と答える人が多いだろう。

多少そのことが気になったとしても、その店舗にお金を使う。むしろ気が付かなかったという人もいるかもしれない。コンビニはいかがわしいお店ではないという信頼があるからだ。

スーパーよりも値段が高いからコンビニを使う。という人はいるだろうか。価格差がある分、例えば炭酸飲料であれば、配送にお金をかけているだろうから、吹きこぼれたりしないだろうし、少しは炭酸の刺激が多く残っているだろう。と期待をしながら手にするだろうか。

それはない。と答える人が多いだろう。

それはなぜか。その看板に安心感や信頼感、納得感を持っているからだ。直営店なのか、フランチャイズなのかは問題ではない。

ブランドと呼ばれるものを毛嫌いしている人ほど、勘違いしている。どんな人もセブンイレブンやローソン、ファミリーマートというようなブランド力を信じているし、ブランドを使用しているのだ。その店舗の製品に対してニーズがあれば、それで十分な理由になる。

今回は店舗名のブランド価値の例を挙げたが、製品に対しても同様の心理が働く。コーラかコークか。アクエリかポカリか。またはそれ以外の有象無象の類似製品か。といったような具合だ。

ブランドの価値とはなにか。高額だからよいのか。品質が高いからよいのか。高揚感があるからよいのか。それは差別化の方法のひとつでしかない。

ブランドとは、「のれん」に対する信頼、信用でしかありえないのだ。

とはいえ、ブランドという表現は個人的には好きではない。マーケティング的産物として生まれるものだからだ。そのことの良し悪しは別として、LV、ロレックスなどの服飾品のわかりやすいところから、シンガーやダンサーといったバックグラウンドのないアイドルにいたるまで、実力やその品質(品と質)よりもマーケティングに重きを置き「ブランド力」を高めることで成功している例があまりにも多い。もちろん、全く努力をしなければ顧客は離れていくので何もしていないとは言わないが、この点には苦言を呈したい。

あくまで真摯で確かな技をもつ作り手、メーカーであり続けてほしいし、利用者にはホンモノを見る力を身につけ、選び取れるようになっていただきたい。

そうしたホンモノへの気づき、モノの見方や考え方との出会いや学びは、ぜひ出会帳から。

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